「それでは、解散!!!」/紗倉まな

血がつなぎとめる確かな後ろめたさと血が突き放す存在意義

2019年5・6月 特集:ぞくぞく家族
テキスト:紗倉まな 編集:野村由芽
  • SHARE

「それでは、解散!!!」
それは母の一声だった。突如、我が家の「解散」は行われた。両親の離婚が決まると、その後の展開はあっけなかった。心ではすでに母と父は別れていたのだから、あとは物理的な、法的な効力だけが家族という共同体を守り、縛り続ける日々が続いていた。「ようやく呪縛から解き放たれる」とまで豪語する母と、そこまで忌み嫌われていた父の様子を見ながら、そのどちらの遺伝子ももらってしまった私には唸るしかない結果でもあった。

私にとっては、もちろん、初の解散である。衝撃である。
とはいえ、母が父の足にしがみつくとか、私が泣きわめくとか、ドラマで展開されるような悲劇的な要素もドロドロしたやり取りも一切なかったし、なんなら母の顔色は桃色に輝いていて、今までで一番若々しく見えるほどだった。

この先はMEMBERS限定のコンテンツです。
登録すると続きをお読みいただけます。

PROFILE

紗倉まな
紗倉まな

1993年生まれ、千葉県出身。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。2015年にはスカパー!アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。テレビ出演や雑誌グラビアでも活躍し、『週刊プレイボーイ』(集英社)、『messy』(サイゾー)でコラム連載。著書に『最低。』『凹凸』(KADOKAWA)、エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)、スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある。

「それでは、解散!!!」/紗倉まな

SHARE!

「それでは、解散!!!」/紗倉まな

She isの最新情報は
TwitterやFacebookをフォローして
チェック!

コメントする前に こちらの利用規約
必ずご確認ください

コメント

コメントはMembersのみ行うことができます
Membersについて詳しくはこちら
/ Membersの方のログインはこちら