「恋人」を飛ばして「夫婦」になって/丘田ミイ子

歪だった私たちが家族になるまで

2019年5・6月 特集:ぞくぞく家族
テキスト:丘田ミイ子
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「家族」ときいたとき、あなたは何を思い浮かべますか? 5・6月の特集「ぞくぞく家族」は、さまざまな関係性が存在する答えのない家族像のありようについて、頭を柔らかくして、拡張していくための特集でした。She isでは、毎月の特集テーマをもとに「VOICE」を書いていただける方を公募で募集。「ぞくぞく家族」の公募に寄せていただいた、丘田ミイ子さんのVOICEをご紹介します。

文筆業の妻、役者業の夫。子ども5歳と1歳の2人。
私たちは東京在住の4人家族だ。
何もなかったかのように、こうして並んで眠っているけれど、はじまりはとても歪だった。いや、今だってどこか歪だ。
稽古期間だから今月夫の収入ないし、妻、心が弱ってお酒飲むと時々知らない人について行っちゃいたくなるし。ケンカするたび、子どもになだめられている。人間自体そもそもがこんな感じで未完成なのに、それが何人か集まるんだからまあまあ色んなことが起こる。
それなりにズレたり、ブレたり、余所見したり、肝心なときほど目をつぶってしまったりしながら1枚におさまっている写真のように、私たちは家族をやっている。
いつしか、それらがいくつものアルバムになって、“我が家の歴史”になっていくのだろうか。最初のページをめくって、娘や息子が言うかもしれない。
「うちの親、恋人じゃなかったんだって」
そうなった日のために、何となく残そうと思った、恋人を飛ばして家族になった私たちのこと。

PROFILE

丘田ミイ子
丘田ミイ子

滋賀県生まれ。文筆業9年目。詩や文を書き、隙あらば演劇を観て、役者の夫と2人の子どもと生きています。キャリアスタートは『Zipper』。その他雑誌・WEB・広告などのライターを経て、2018年よりペンネームを一新し、演劇と生活を綴る日々へ。個人的な活動として、詩を使った展示『色彩—ichijitsu』(2012)、『たびのこどもpresents「こゝろは、家なき子」』(2015)などを開催。目下、人生のスローガンは、家庭と演劇の両立。

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