コラージュ作家M!DOR!が愛する、アナログや古いモノがくれる奇跡

コラージュ作家M!DOR!が愛する、アナログや古いモノがくれる奇跡

ものを手放さず手にとれる場所に好きなものがある幸せ

2019年7・8月 特集:やすみやすみ、やろう
インタビュー・テキスト:飯嶋藍子 撮影:M!DOR! 編集:野村由芽
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She isの7・8月の特集「やすみやすみ、やろう」でお送りするオリジナルプロダクトとして、「YuRa YuRa Pouch」を一緒につくったコラージュアーティストのM!DOR!さん。

前編ではM!DOR!さんが考える、やすむための心持ちや、アナログコラージュへの思いについて語っていただきました。後編では、前編にも登場した、函館にある素敵なアトリエと東京での二拠点生活の違い、そしてコラージュをしない人でも取り入れられそうな、ちょっぴり心にゆとりを与えるアナログな生活の楽しみ方を教えてもらいました。

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【前編】M!DOR!がつくる、日常を生き延びる現実逃避としてのコラージュ

モノを残すことによって、そのあとに起こる奇跡ってあると思う。

デザイン事務所で働きながらコラージュを始めたM!DOR!さん。多忙な生活のなかの気分転換として、あえて手間のかかるアナログの手法を選んだのはなぜだったのでしょう?

M!DOR!:アナログの手間がかかる部分が、私にとっては逆に心地よかったんです。普段レコードも聴くんですけど、レコードをひっくり返さないといけない手間が好きで。あとレコードだと当時の空気感ごと感じられるし、パチパチ鳴ったり、たまに針が飛んだりするところも含めて、そのときの偶然性を楽しむような聴き方ができておもしろい。

コラージュの素材も古本屋さんに行って偶然出会うものが多いですね。素材の組み合わせもすべて偶然だし、コラージュをつくるときも、生活するなかでもアナログなものから意識的に離れないで生活することで生まれる「偶然性」は大事にしています。

ポラロイドカメラで撮影した好きなモノたち

クラシック音楽のレコード

ほかにも、「普段の生活のなかでぱっと目に入るところに好きなものを置く」ということを意識しているというM!DOR!さん。函館にあるアトリエの壁にも、たくさんのビジュアル作品がところ狭しと貼られています。

モノが多いと心がやすまらない、という人もいると思いますが、M!DOR!さんはなぜ、質量が少なくて済むデジタルではなく、モノを多く持つことを選んだのでしょう?

M!DOR!:私は手で触れるほうが安心できるタイプなんです。本も音楽もデジタルだとデータが消えちゃうリスクもあって、それがもう不安でしかないんですよね。実際にこれまで何度かデータが飛んでしまって、悲しい思いをしたこともあって……(苦笑)。そういう失敗を経て、好きなものはかたちとして手元に置いておこうと思うようになりました。

だから必ず手に取れるところに好きなものがあるほうが安心できます。好きなものが並んでいて、それに囲まれているだけで嬉しいし、幸せな気分になれます。だって、朝起きて、目の前に好きなビジュアルがあるだけでもちょっと気持ちが明るくなりませんか?

アトリエの壁には、自分が好きな紙モノや、インスピレーションになるものを額に入れて飾っているそう。「気づいたらこうなっちゃいました。モノがどんどん増えていきますね……(笑)」とのこと。

断捨離したほうがいい、と言われることも多い昨今ですが、モノが多くても少なくても、自分自身が安心できる心地いい状態がいちばん大事なのではないでしょうか。デジタルだったら、ボタンひとつでデータが飛んでしまうこともあるかもしれないけれど、たとえば10冊のZINEがあれば、そのなかの1冊が千年先まで残ることもある。M!DOR!さんのアトリエの壁を見ていると、そんな想像も膨らみます。

M!DOR!:私も1700年代の書物を手元に置いていますし、レコードも何十年も前に売っていたものがそのまま私の手元にある奇跡を感じるんですよね。モノを残すことによって、そのあとに起こる奇跡ってあると思うんです。

PROFILE

M!DOR!
M!DOR!

コラージュアーティスト / グラフィックデザイナー。
個展で作品を発表するほか、GLAYのツアーパンフレット、ルミネ、新宿NEWoManのウィンドウディスプレイ、講談社 山内マリコ「かわいい結婚」、国書刊行会 L.P.Davis「虚構の男」の装画、VOGUE JAPAN、装苑、GINZAなどの誌面、テキスタイルデザインやCDジャケットなど制作し、活動の幅を広げている。

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