眼鏡コンプレックス/原田真帆

わたしは眼鏡も自分の表し方を選択できる装いの一種なのだと知った

2019年9・10月 特集:よそおうわたし
テキスト:原田真帆
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She isでは、毎月の特集テーマをもとに「VOICE」を書いていただける方を公募で募集。2019年9・10月の特集「よそおうわたし」の公募に寄せていただいた、原田真帆さんのVOICEをご紹介します。

霞むランドルト環に眼鏡の予感を覚えたのは9歳のこと。案の定呼ばれた視力の再検査を経て1年後、わたしは眼科医から眼鏡の処方箋を出された。あんなにも畏れ抵抗を試みた眼鏡だけれど、どうせ掛けるなら赤い細縁の楕円形がいい…そんな淡い想いは、両親と訪れた眼鏡店でズタズタに砕け散った。気づいたら両親が店員と、スイス製のプラスチックの赤いツルを持ったフチなし眼鏡で話を進めている。なぜわたしは現場にいながら発言のタイミングを逃したかと言えば、そこにあったRENOMAの深緑の眼鏡に心奪われていたのだ。

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PROFILE

原田 真帆

ヴァイオリニスト。東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業後に渡英し、現在は英国王立音楽院博士課程にてヴァイオリン奏法におけるジェンダーについて研究中。演奏活動の傍ら執筆にも勤しみ、日本現代音楽協会HP、クラシック音楽コラムライブラリー『COSMUSICA』にてコラムを連載している。

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