To;自分 title;ごじあいください/紗季

自分のことを大切にしている、とそのときまで本気で信じていた

2019年11・12月 特集:生理現象をおもいやる
テキスト:紗季
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She isでは、毎月の特集テーマをもとに「VOICE」を書いていただける方を公募で募集。2019年11・12月の特集「生理現象をおもいやる」の公募に寄せていただいた、紗季さんのVOICEをご紹介します。

「もしまた同じくらい痛かったら救急車を呼んで」
医者に言われた約2ヶ月後に、そのときをしのぐ腹痛に見舞われた。
木曜日の14時半ごろだった。当時は勤務形態は客先常駐型で、早退するにしてもせめて15時で上がりたいと20分粘ってみたのでよく覚えている。
粘った20分のうち10分ほどは便器の水を見つめていた。どれかはわからない内臓を万力で挟まれているようで、その痛みから吐き気はかすかにするもののいざ吐こうとしても胃自体は「え、自分なんともないですけど」と協力してくれない。便器の水に写った自分はなんとかひり出した大さじ1杯分くらいの唾液でやっと揺らいだ。
残った10分のうち5分はトイレの床にうずくまって、最後の5分はデスクに戻って上司に早退の相談をし、チームの人宛てのメールをつくっていた。あと10分耐えれば今月の勤務時間が何時間になるから残業しなくてよくなるのにと思いながら。

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PROFILE

紗季

散歩と蛙と夫が好きです。
「新しい蛙のガチャガチャあったよ!やる?」と連絡をくれる最高の夫と一緒にパールのジュエリーブランド「日曜日」を運営しています。毎週夫からののろけを更新中。

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