She isでは、毎月の特集テーマをもとに「VOICE」を書いていただける方を公募で募集。2019年11・12月の特集「生理現象をおもいやる」の公募に寄せていただいた、沙波さんのVOICEをご紹介します。
今年の夏、卵巣に良性の腫瘍ができて手術をした。手術、という言葉はなんだか大仰な響きがするけれど、卵巣が腫れています、MRIを撮りましょう、と告げられたときも、手術が必要だと宣告されたときも、わたしはたいして驚きはしなかった。むしろ、約束のものを返してもらうときみたいに、当たり前に受け入れた。それはきっと、生理痛が重かったり、生理周期が乱れていたりする、そんな身体の声を無視していたという自覚が、心の隅っこにずっとあったからだと思う。
この先はMEMBERS限定のコンテンツです。
登録すると続きをお読みいただけます。