生理中、ファッションやお洗濯ってどうしてる?
生理中は、ナプキンのズレや漏れが気になり、つい締め付けの強いインナーを選んでしまったり、着る服に悩んでしまう女性も多いのではないでしょうか。イベント中盤では、生理中のファッションや洗濯方法についても触れられました。
市川:わたしは、生理期間中もできるだけ通常営業したいタイプ。普段からよく履くアイテムなのですが、股上が深くて、締め付けないワイドパンツが便利です。
柏谷:生理期間はとにかく体を温めることが大事なので、ウールのあったかパンツを履くようにしています。冷えると血行が悪くなって、さらに生理痛が強くなってしまうんですよね。
柿沼:わたしは布ナプキンを愛用していますが、どうしてもヒップまわりの厚みが出ちゃうので、シルエットがわからないタイパンツを活用しています。あとは、シャツワンピをガウンのように羽織って、腰回りが見えないようにしていますね。EMILY WEEKでは、リラックスしつつ、コンビニくらいまでなら気軽に着ていけるような洋服をセレクトしました。
野村:血がついてしまったお洋服や布ナプキンのお洗濯って、どうしています?
柿沼:どうしても手洗いが必要になります。血が落ちやすいサニタリー洗剤があるので、うまく活用していただきたいですね。EMILY WEEKでもいくつかサニタリー洗剤を扱っていますが、汚れが落ちて綺麗になるのが楽しくなってくるんです。
市川:同居人がいると、扱いに気を使いますよね。洗面台で直接つけおき洗いをしたくても、なかなかできない……。
柿沼:そういう方には、ホーローバケツで浸けおき洗いがおすすめです。フタがついているし、ホーローは直火OKなんです。煮沸消毒ができるので、衛生的ですね。プラスチックなどと違って、臭いもつきにくい。EMILY WEEKでも日本製のものを扱っています。
柏谷:ホーローだと、見た目もシンプルだから便利そうですね!
女性のバイオリズムはひと月のうちに4つのパターンに変化している
女性特有の不調が現れるのは、生理期間だけではありません。エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンのバランスが、実はひと月のうちに4つのパターンに変化していて、女性の体と心のコンディションを左右しています。EMILY WEEKでは、「RESET(月経期)」「ACTIVE(月経後1週目)」「NEUTRAL(月経後2週目)」「BALANCE(月経後3週目)」と4つの時期にわけ、それぞれの時期に体と心が心地よく感じる商品を提案しています。
「なんとなく調子が出ないな?」という時期を乗り越えるには、どうしたらいいんでしょうか。植物療法士の資格も持つ柏谷さんから、おすすめのハーブも紹介されました。
柿沼:月経後2週目は、集中力が切れたり、眠気が増してくる時期です。「おうちでリラックスしてしっかり眠っていただきたいな」と思って、ハーブの香りがするアロマやアイピローも用意しました。実際にアイピローを使って活動量計で測定してみたら、深い睡眠の時間が通常より1時間も伸びていたんです。
柏谷:わたしは、ハーブティーがおすすめです。とくに、カモミールは生理痛や冷えなどを緩和してくれる女性に嬉しいハーブ。キク科アレルギーさえなければ、子どもも飲めます。胃も丈夫にしてくれる作用があるので、ストレスでやられる方にはおすすめですよ。ミルクティーにしてもおいしいです。
柏谷:もうひとつ、PMSの諸症状を整えるのに最適なのが、チェストベリーというハーブです。飲むようになってから、排卵期にイライラしてしまうことがなくなりました。チェストベリーは味にすこしクセがあるせいか、ブレンドされている市販品はあまり多くないんです。「EMILY WEEK」のハーブティーにはチェストベリーが入っているので、感動しましたね。
柿沼:「HONEY & HERB」という小豆島のブランドにお願いした、オリジナルブレンドなんです。気分が和らぐように、見た目もかわいらしい花束のようなイメージで作っていただきました。お友達へのプレゼントにもぴったりだと思います。
気分の浮き沈みがあるのは当たり前。自分の波を把握するとラクになれる
野村:最近ようやく「PMS」などの言葉が世の中に広まってきましたが、みなさんは生理中、メンタル面で困ったことはありますか?
柿沼:わたしはPMSでイライラしてしまうタイプ。最近は仕事のメンバーに「今日はイライラしているので、フォローお願いします」と事前に相談するようになりました。
市川:なるべく周囲にイライラをぶつけたくないので、自分の周期を把握して、その期間は仕事を調整します。もっぱら家でリラックスして過ごしますね。フリーランスだからできるんですけど。
柏谷:わたしは、取材で先生から聞いたことを実践するようにしています。3つあって、「ハーブティーを飲むこと」「体調日記をつけること」「ストレスを減らすこと」。ハーブティーは薬ではありませんが、ゆるやかに体を整えてくれます。体調日記は、手帳にマークを書いておくだけでもいい。だんだん、いつ自分がイライラするかサイクルがわかってきます。以前は、生理前に家族にキツいことを言ってしまって、後で自己嫌悪に陥ることもあったんです。「ホルモンバランスが変わるときにイライラする」と気づいてからは、自分を過度に責めてしまうことがなくなりました。
野村:柏谷さんはストレスを減らすために、具体的には何をしているんですか?
柏谷:甘いものを減らして血糖値を安定させると、メンタルが安定するのが実感できると思います。そのためには、決まった時間に食事をすることが大事。忙しいとランチを抜いて、後からお菓子をつまんだりしますよね。でも、甘いものを衝動にまかせて食べて急激に血糖値を上げると、そのあと一気に下がってしまう。そうすると、体にもメンタルにも負担がかかります。完全になくすとストレスになるので、心も満たしてくれるような良質で見た目もきれいなものを少しだけ食べるのがおすすめ。チョコも、カカオが多い高級なものを選ぶとか。わたしはアーモンド、レーズン、ドライフィグ、くるみなどのナッツやドライフルーツをよく食べています。