「STAY HOME」という言葉が世界中で呼びかけられるようになって、はやくも2か月経とうとしています。家のなかで過ごす時間が増えることで、あらたに見えてきた発見もあれば、同じ日々の繰り返しにふと心が塞いでしまう瞬間もあるのではないでしょうか。そうしたときに、同じ部屋のなかにいても目の前の景色が変わって見えるような、少しでもわくわくして感じられることを明日の予定に加えてみたら、流れていく日々にアクセントがつき、塞いでいた心に光が差し込んでくるような気持ちになれるかもしれません。
Girlfriendsたちに「家でしていること」について聞いてみたところ、その答えはさまざまでした。ひとりひとりが日々のなかで見つけた、毎日を心地よく乗りこなすための工夫をご紹介します。また、仕事や環境などさまざまな理由で外出をしている人は、家や安心できる場所にいられる時間だけは心地よく感じられるように、短い時間であっても取り入れられそうなアイデアもご紹介します。
She isのアンケートで集まった、みなさまの「家でしていること」や、家の中で過ごすときにおすすめのWebサイトやサービスも最後のページでご紹介。明日のTODOリストに加わるアイデアがひとつでも見つかったら、うれしいです。
・燈里:同居人が描いた「バナナ魚」に家で過ごすコツを教わる
・aggiiiiiii:取れる扉をすべて取って大きなワンルームにする
・柿沼あき子:お湯を沸かして朝の気分でお茶を選んで淹れる
・黒井いづみ:ひとりファッションショーとワンルーム・ディスコ
・後閑麻里奈:朝の瞑想、料理、自分と向き合う、コミュニティーに参加する、表現する、小さな奇跡や神秘を見つける
・横澤琴葉:kotohayokozawaのSTAY HOME 私服チャレンジ
・つめをぬるひと:パンパーティー、チューリップを見つけた散歩、爪に花を生ける
・mino:少し難しい本を読む、行きたい国の料理を作る、クリエイティブな作業をやめない
・脇田あすか:今まで住んだ家の間取りを書いてみる
・みんなの「おうちでなにして過ごす?」
燈里:同居人が描いた「バナナ魚」に家で過ごすコツを教わる
台湾で友人3人と一軒家を借りて共に生活しています。同居人の1人はイラストレーターのマイケルです。マイケルは「バナナ魚」というキャラクターで絵や彫刻、グッズ、遊具を制作しています。マイケルは家で制作をしていて、それを覗くのが私の家での日課です。
バナナ魚は時も場所も超えて様々な形態で現れる生物です。先カンブリア時代のエディアカラ生物群や中生代の恐竜、現代の海の生物……と地球の生命の誕生から生物の進化を経て現代まで、次々とその姿を変えます。バナナ魚は時空を超え、世界中を旅し、地球の生物の全てを知っています。
気持ちが塞ぐ日も、マイケルとのちょっとした会話のやり取り、そこから生まれるささやかなユーモアと笑いが、私の一日にリズムを与えてくれます。そのリズムに乗って、まるでサルサのステップを踏み踊るようにその日をスムーズにこなせます。
コロナウイルスが世界的に感染流行している今、家で過ごすコツをバナナ魚に教えてもらいました。つるんとしたキモ可愛いバナナ魚で、クスッと笑ってもらえたらマイケルも私も嬉しいです。
(文・イラストの日本語訳:燈里、イラスト: Banana Fish / Michael B. Instagram / Facebook / Website)
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