2020年7月18日(土)
ナカコ 7月18日(土) 21:30
今日は自主隔離の最後の日。午後になって出かけてよくなると、迷わず、息子と近くのスーパーに出かけた。
果物、野菜、お惣菜、等々を見て、とても嬉しくなった。8か月間ロンドンに住んだあとなので、イギリスの人が日本のスーパーにきたらどう思うだろう? と想像していた。こちらのスーパーは、イギリスのスーパーに比べてとてもコンパクトで、人で混みあっている。
イギリスに住んでから思ったことは、料理の行程のなかでも、こまかい繊細な切り方や、細部にこだわり注意をむけることが、日本料理のポイントではないか? ということ。こういうプロセスが、最終的には味に反映されていると思う。
私たちは二人とも、これからはしばらく、ほぼ毎日このスーパーに来られると思うと、とても幸せになった。
エレン 7月18日(土) 18:15
今日、私の村にあたらしい本屋がオープンする。名前は「En bas」、階下という意味だ。このプロジェクトにかかわっている二人の人物は、どちらも友達で、30代の詩人であるヴィクトリア・クサデルと、70代の精神分析家であるピエール・エグジェだ。彼らが販売する本の質はとても素晴らしく、私の文学の好みととてもマッチしている。これは、ほとんど偶然からこの村に住むようになって9年の間で、ここで起こっているもうひとつの奇跡だといえる。
今晩、ヴェネチアからヴィクトリアの友人が、イタリアから車で運んできた魚を調理してくれる。彼は今朝着いたばかりだ! 夜の11時には、アメリカ人の詩人ジャクリーン・フロストによるポエトリー・リーディングがある。私はすでに、本を数冊買った。古本もあれば、新しい本もある。この書店はどちらも扱うのだ。パリに、この書店ほど上質で魅力的な書店があるだろうか? ワクワクする。