2020年8月12日(水)
ナカコ 8月12日(水) 21:30
オンライン読書会がつづいている。参加者の一人、齋藤陽道さんは写真家で、ろう者だ。いろいろな話題が出たなかで、齋藤さんと彼の妻の出産前後の様子をおさめた映画があることを知った。コロナウィルスにより独立系の映画館が、自宅でより安全に映画が見られるようにオンライン上映会を催していたので、それで見ることができた。
読書会が始まる前に、ここで語りたいと思っていたことはいくつかあった。けれども他の人の発言を反映して、自分が話したい内容は変わっていく。この調子で会話が育っていくといいと思う。
また、帰国に備えてビザの準備も始めた。自分用のと、息子用の。ロンドンには9月20日に帰国予定だ。
エレン 8月12日 18:00
今日もまた、一日中音楽の日。ここ数ヶ月、毎日聞いているバンドがある。アーメン・デューンズ。日本のインスタグラムのアカウントから彼らを発見した。その人は、『Freedom』というアルバムカバーを見せて、彼女のお気に入りの一枚だと言っていた。私はそれをチェックしてみた。そして夢中になった。誰のインスタグラムだったか、覚えていられたらよかったのに。彼女にありがとうと言いたい。私は音楽を気にいると、とても夢中になって何週間も聴くようになる。過去には、ビル・キャラハン(スモッグ)、キャット・パワー、ソニック・ユース、ウィル・オールダム、シルヴァー・ジューズでも同じようなことがおこった。昨年10月、パリにいたときに、シルヴァー・ジューズのデヴィッド・バーマンが首をつって自殺したことを知った。2019年8月7日、52才で(現在の私の年だ)。友達のゲイルが彼の死を伝えたとき、涙があふれてとまらなかった。デヴィッド・バーマンは以前、『パープル』と『パープル・ジャーナル』に書いてくれたことがあるが、面識はない。シルヴァー・ジューズがパリでコンサートを行ったとき、2006年6月のことだが、私はガエルと見に行った。コンサートの終わりに、デビッドの妻、キャシーが「デビッドが挨拶したがっていて、まもなく出てくるでしょう」と言った。私はとても衝撃をうけて、走って逃げてしまった。彼をすばらしく崇拝していたので、耐えられなかったのだ。再び彼の音楽を聴くようになるまで、しばらく時間がかかった。とても悲しかったのだ。今は彼の曲を聴けるし、今日も聴いた。けれども彼の声を聴くことには、まだ悲しさがある。