自分の気持ち良さに寄り添うものがあったらいいのになっていうところから、前回のオーガニックコットンでできたサニタリーショーツをつくったんです。(柿沼)
—10月のギフトでお贈りする「『#helloperiod』Sanitary Shorts」についても聞かせてください。まず前談として、She isは以前EMILY WEEKと一緒にサニタリーショーツをつくっていましたね。読者からの反応はどうでしたか?
竹中:すごくいい反応をいただきました。色合いも柔らかい色で、オーガニックコットンで履きやすいっていう反応があって、リピート買いする人がすごく多い印象でした。
She isとEMILY WEEKの立ち上げって1日違いで、お互いの立ち上げ直前に柿沼さんとお会いしたんです。そのときにEMILY WEEKの「生理週間を軸に、女性の4週間のバイオリズムに寄り添うライフデザインを提案する」というコンセプトにとても共感して。She isは「気持ちが落ち込む生理の期間が月に一度くるから、絶対的に気持ちがあがるものが届いたら嬉しいんじゃないか」という思いから毎月ギフトを贈っていますが、当初は毎月サニタリーショーツが届いたらいいんじゃないかって考えて真剣に検討していたので……(笑)。だからこそ、EMILY WEEKと一緒にサニタリーショーツがつくれたのは嬉しかったですね。
柿沼:そうですね。全色買ってくださる方やリピーターさんがすごく多かったです。最初はそこまで在庫を用意していなかったんですけど、追加生産を3回くらいしたんですよ。
—みんなが求めているものが、それだけ世の中になかったってことなんですかね?
柿沼:そうだと思います。私も、もともと生理の期間に気分をあげたいという意識が高かったので、いろんなサニタリーショーツを買い集めていたんです。でも、従来のサニタリーショーツは、「汚れの落としやすさ」「漏れにくさ」が重視されがちなんですよね。だから、素材がポリエステルとか化学繊維のものが多くて。
そうするとどうしてもムレたり締め付けがきつかったり、心地よさが後回しになってしまう。そういうものが多いから、もうちょっと自分の気持ち良さに寄り添うものがあったらいいのになっていうところから、前回のオーガニックコットンでできたサニタリーショーツをつくったんです。
生理がくることを恐れずに、日常の延長線上で生理期間を楽しんでしまうくらいの気持ちになれる。(haru.)
—今回の『「#helloperiod」Sanitary Shorts』は、She isのギフトではレッドとグリーンとブルー3色をランダムにお届けして、EMILY WEEKで同色展開のタンクトップと別注でブラックのサニタリーショーツとタンクトップを販売すると伺いました。
haru.:上下揃っていなくてもかわいい下着があればいんじゃないかと思って、どの組み合わせでもかわいくなるような色にしました。明るい色にしたかったけれど、ビビッドすぎると人を選ぶと思ったので、ちょっとレトロな感じの色味にして、どんな肌の色の人でもどの色も楽しめるような色合いを目指しました。
柿沼:機能面ではクロッチ(股布)の部分にこだわりました。以前つくったEMILY WEEKのサニタリーショーツは通気性を重視していたので防水布ではなかったんですけど、今回のショーツはシルエットが細身でそもそも通気性がいいのと、タンポンや月経カップを使用している人も想定して、防水布を使っています。でも、肌面にあたる部分にはまわりの生地と同じbioRe COTTONというオーガニックコットンを重ねているので、生理じゃない日も心地よく使えるし、終わりかけの日だったら防水布もついているので生理用品をつけずにこのまま使ってもいいかなと思っています。
—タンクトップはどんな部分にこだわりましたか?
柿沼:実際にEMILY WEEKのお店に立っていろんな人の悩みを聞いていると、生理のときに胸が張るっていう人が結構いるんですよ。むくんじゃうし、胸も張るし、普段使っているブラが合わなくなって痛くなってしまう。
普通のブラトップは、しっかり胸をホールドするためにアンダーの部分の布が筒状になっているものが多いんですが、このタンクトップは前だけ支えるかたちになっているので、しめつけずにゆるくフィットします。生理って、経血の量が多いとか、お腹が痛い以外にさまざまな悩みがありますよね。
—これだけ組み合わせもできて、いろんな人に寄り添えるサニタリーショーツだと思うのですが、どういう悩みがある人に手にとってほしいですか?
柿沼:すごく明るい色なので、メンタル的な部分でどうしてもテンションが下がってしまう人でも、見ただけで気持ちが明るくなるんじゃないかなと思います。サニタリーショーツって、しっかりサポートするタイプのものが多いですけど、タンポンや月経カップなど生理用品の選択肢も広がってきているなかで、これくらい華奢なサニタリーショーツがあるといろんな服装にも合わせやすいんじゃないかなと思いますし、生理期間もおしゃれを楽しんでほしいです。
haru.:本当に誰でも着られるんじゃないかなって。色の組み合わせも自分好みのものにできるし、タンクトップはインナーとして着るのも、見せて着ることもできる。生理がくることを恐れずに、日常の延長線上で生理期間を楽しんでしまうくらいの気持ちになれると思います。だから、いろんな人の手に届くといいなと思っています。
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