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『High(er) magazine』haru. 乗り越えられない壁は横を走ればいい

『High(er) magazine』haru.
乗り越えられない壁は横を走ればいい

変化は自分の中から湧き出るものであってほしい

2018年3月 特集:変身のとき
インタビュー:野村由芽 テキスト・撮影:若尾真実(sitateru) 編集:竹中万季
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いつも性別を越えた付き合いをしたいなって思っています。

実は、haru.さんが服を作ったのは今回が初めてではありません。『HIGH(er)』の活動の中で、大切な人のことを思って服を作ったことがありました。

haru.:2016年に友人を亡くしてしまったんです。それで、服って肌に一番近いじゃないですか。だから、いつでもその人の記憶を身に着けていられるものがほしいと漠然と思って、ベストを改造して録音テープや写真を内蔵した服を作ったんです。それを大学の課題で提出して先生に実際に着てもらったら、先生が思わず歩き出して、「この作品は歩かざるを得なかった」って言ってもらえて。私と友人のすごく親密な二人だけの関係を超えて、第三者の人が何かを感じてくれた。この作品で初めてそういう経験をして、その後の『HIGH(er)』にも影響しましたね。

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ローンチイベントで展示したベスト

今回のタンクトップも、親しい人への想いを大切にしながらも、「自分を変えたくて変えられない」たくさんの人に寄り添い、解放してくれるような工夫を凝らしてくれました。

haru.:私はタンクトップをよく着てるので身近なアイテムだったんですけど、みんなはあまり一枚では着ないみたいなので、そんな人にも着やすいように工夫しました。ワッフル地だとTシャツっぽくて抵抗なく着てもらえるし、形も色っぽすぎないようにして。色もデニムに合うような色を意識しました。いろいろ着込んだ冬から解放されるイメージです。

背中についた織りネームのイラストは、羽の生えた不思議なキャラクター。

haru.:このキャラクター、『HIGH(er)』の1号の表紙でモデルさんに着てもらったビニール袋の衣装を着ているんです。壁伝いに走るってこういうイメージかも。男でも女でもないところもポイントで。「女性らしさ」なんかを意識した作品が苦手で、『HIGH(er)』も作っているのは全員女の子だけどあまりそういうのを感じさせないようにしていて。だから、このキャラも、アイテム自体も、ユニセックスなイメージで作っています。いつもまわりの人とは性別を越えた付き合いをしたいなって思っていて。フラットに話をすることは自分が変化するきっかけにもなるし、お互いに気持ちがいい。

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『HIGH(er)』のキャラクター

人から言われて何かを変えるよりも、変化は自分の中から湧き出るものであってほしい。

haru.:まわりからの影響とか、他人に言われて気づく変化もありますが、変化ってあくまでも自分のものだと思っているんです。人から言われて何かを変えるよりも、変化は自分の中から湧き出るものであってほしい。変化したことも、まわりから言われて気づくより、自分で「あ、変わった」って気づいてあげたいですよね。

前の恋人に、「こういうところを変えてほしい」って言われたことがあって、納得しないまま変えてみようとしてみたものの、結局全然だめで(笑)。でも、まわりから言われたとしても自分が「変わりたい」と心から思えたなら、それはいい変化になると思うんです。

そんなharu.さんが考えている、これからの「変わりたくないこと」「変わりたいこと」とは。

haru.:変わりたくないことは、「常に正直でいること」ですね。これから環境が変わってくると、興味の対象もどんどん変わっていくと思います。けれど、それに対していつも正直でいることは変わらないでいたい。

変わりたいこととしては、これからは『HIGH(er)』以外に、「クリエイティブマネジメント」みたいなことにも挑戦したいと思っています。『HIGH(er)』を作っていて、ビジネス的なやり取りがもっとスムーズにいけば、さらにものづくりをしやすい環境になると思ったんです。まわりの友達の話を聞いていると、若くて才能のある人を良いように使ってポイしたり、無理のある伝統を押し付けてくるような大人も多いみたいで、そういうのを知って嫌になったから、理想とする働き方を提案していきたいと思って。小さくてもいいから、「生きることが楽しい」っていう普通のことがちゃんとできている会社を作りたいと思っています。

haru.さんらしい、素直で優しくて、でも力強い言葉。私たちは、ありのままでもそうでなくてもいいし、急に何かを変えようなんて思わなくていい。変えたいことは誰にも言わなくていいし、変わったことは誰かに言われるよりも、自分で気づいて大事にしてあげたい。

タンクトップを一枚で着ることに抵抗があるあなたも、上からシャツを羽織って、走り続けてみるといつか壁を越えられるかもしれないし、越えない方があなたらしいのかもしれない。「『変化』も『そのまま』もこわくないタンクトップ」は、変わりたい自分と見つめ合うあなたに、そっと小さな羽を与えてくれるはずです。

タンクトップが入っている3月のギフト「変身のとき」のページはこちら(お申込みは3/31まで)

PROFILE

haru.
haru.

同世代のメンバー5人を中心に制作されるインディペンデントマガジン『HIGH(er)magazine』の編集長を務める。『HIGH(er)magazine』は「私たち若者の日常の延長線上にある個人レベルの問題」に焦点を当て、「同世代の人と一緒に考える場を作ること」をコンセプトに毎回のテーマを設定している。そのテーマに個人個人がファッション、アート、写真、映画、音楽などの様々な角度から切り込む。

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