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とんだ林蘭×CHAIユウキの初対談 自分だけの美学を見つける方法

とんだ林蘭×CHAIユウキの初対談 
自分だけの美学を見つける方法

コンプレックスと付き合うためのライフハックが続々

2018年1月 特集:Dear コンプレックス
インタビュー・テキスト・撮影:若尾真実(sitateru) 編集:竹中万季
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個性的なモチーフを使ったコラージュやアート作品で、多くのファンを魅了しているとんだ林蘭さん。そして「コンプレックスはアートなり」という型破りなコンセプトを掲げるバンド、CHAIでベースとアートワークを担当しているユウキさん。今回はShe isの1月の特集「Dear コンプレックス」をテーマに、とんだ林さんにポーチを、ユウキさんに手鏡をデザインしていただきました。

人気沸騰中のお二人にも、実はいろいろなコンプレックスが。アーティストとしての活動を通じて変わったコンプレックスへの向き合い方や、コンプレックスとうまく付き合うためのライフハック、ポーチと手鏡に込めた思いを、「ずっと会いたかった!」と話す二人にお伺いしました。


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CHAIは「コンプレックスはアートなり」ってメッセージを伝えたいという分かりやすい目標があるから。(ユウキ)

会ったのは今回の対談が初めてだというお二人。でも実は、これまでもお互いの作品に影響を受けたり、共通点を感じていたそうです。

とんだ林:CHAIさんのことはチーム未完成さんが監督をしていたMV『ボーイズ・セコ・メン』を見て知りました。それから見ない日はないくらい活躍されてて。いつか会えるかなあ、なんて思ってたんです。

ユウキ:ええ〜嬉しい! わたしは、Instagramでたまたま蘭ちゃんのアカウントを見つけて。「どこの国の人だろう、めちゃめちゃ可愛い」って思ってたら、日本人だと知ってびっくり。展示にも行ったし、もうただのファン! すごい好き。

左から、ユウキ(CHAI)、とんだ林蘭

とんだ林:歌詞ってどなたが書かれているんですか?

ユウキ:歌詞はほとんどわたし。

とんだ林:そうなんだ! 歌詞を聞いた時、こういうこと表現したいと思っていたなあって、すごい共感しました。わたしはビジュアルでしか伝えられないけれど、音楽って人にダイレクトに伝わるからすごいなと。

ユウキ:すごく嬉しい! そうだね、CHAIは「コンプレックスはアートなり」ってメッセージを伝えたいという分かりやすい目標があるからね。蘭ちゃんの作品の、嫌味ない毒っ気がすごい好きで。めっちゃ影響された! どタイプ過ぎて。いろんな作品がある中で、なかなかここまでぐさっとくることってないと思う。

美大に行ってたら、周りを見て自信をなくして今の活動を始めてなかったかも。(とんだ林)

みんなが好きとは限らない個性的なものや、一般的には隠したいと思われがちなものを、アートとして表現してきたお二人。それぞれ表現活動をしていく中で、自分自身のコンプレックスへの向き合い方にも変化があったようです。

ユウキ:わたしはもともとネガティブ出身で、自分のコンプレックスも、初めは隠したいって思ってた。けど、CHAIのメンバーと友達になってから、コンプレックスだと思っていたところをどんどん好きになっていって。隠したかった部分も、愛してあげようと思えるようになったんだよね。

ユウキさんが手掛けたCHAIの1st Album『PINK』のアートワーク(Amazonで見る

とんだ林:わたしは、自分の鼻の穴が大きいのがすっごい嫌で。高校生の頃は洗濯ばさみでつまんでたなあ(笑)。ちなみにその頃はギャルだったんですよ。

ユウキ:えー! わたしはギャルになりたくてもなれなかった〜。

とんだ林:その時期は、いまと価値観がまったく違ってたな。思い返してみたら、わたしはもともと正統派な美しいものが好きだったんです。整った顔の人とか綺麗な人が美しいって価値観で育って。5年前くらいにイラストを描き始めてから、だんだん個性的なものが可愛いって気づき始めて、そこからいろんな美しさがあることを知って、惹かれていきました。

とんだ林蘭さんの2014年のドローイング作品

ユウキ:その気持ちわかる〜!

とんだ林:イラストを描き始めたときも、美大で勉強してないことがコンプレックスでした。当時はOLをしながら描いていたんだけど、最初はやっぱり自信もないし、ちゃんと勉強してきた人から見たらどうなんだろうなって。でも周りの人や先輩の話を聞いてたら、別に美大に行かなくても活躍している人もいるし、しょうがないって割り切れるようになりました。むしろ美大に行ってたら、周りを見て自信をなくして今の活動を始めてなかったかも。

ユウキ:わたしも、CHAIを結成するときにベースを始めたばっかりで、知識もないし勉強もしていないからベースコンプレックスを抱えてるよ。イラストも勉強したわけじゃないから、美大コンプレックスってすごく分かるな。どちらも勉強しとけばよかったなあって思うけど、「意外と褒められたからいっか」とも思う。

PROFILE

とんだ林蘭
とんだ林蘭

1987年生まれ、東京を拠点に活動。
コラージュ、イラスト、ぺインティング、立体、映像など、幅広い手法を用いて作品を制作する。猟奇的でいて可愛らしく、刺激的な表現を得意とし、名付け親である池田貴史(レキシ)をはじめ、幅広い世代の様々な分野から支持を得ている。

CHAI
CHAI

ミラクル双子のマナ・カナに、ユウキとユナの男前な最強のリズム隊で編成された4人組、『NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド』、それがCHAI。
誰もがやりたかった音楽を全く無自覚にやってしまった感満載という非常にタチの悪いバンドで、ある日突然ノンプロモーションなのにSpotify UKチャートTOP50に代表曲『ぎゃらんぶー』が突如ランクイン!
2017年SXSW出演と初の全米8都市ツアーも大成功におさめ、期待値最高潮のなか10/25には初のフルアルバム「PINK」をリリースし、なにをしでかすか全くわからない即完の東名阪ワンマンを含む8都市のツアーも敢行!
その常軌を逸したライブパフォーマンスを観てしまった全バンドマンがアホらしくなってバンド解散ブームすら起こりかねないほど、彼女たちに触れた君の2018年度衝撃値ナンバーワンは間違いなく『NEOかわいいバンド』、CHAIだよ!

INFORMATION

リリース情報
リリース情報
CHAI『PINK』
(通常版)

2017年10月25日(水)発売
価格:2,592円(税込)

Amazon

関連情報
sitateru

誰もが衣服を自由自在に創造できるプラットフォームサービス。優れた技術をもつ全国300工場と連携し、マッチングシステム・IoT技術で小ロット・高品質な衣服生産が可能に。こだわりのアイテム、プライベートブランド商品、デザインワークウエアなどの様々なクリエイティブを実現する。現在、ファッションブランド、飲食・ホテル・スポーツ関連企業など5000を超えるユーザーが登録利用する。

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