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日本で生きることを8名の女性が作品に「わたしと日本、再発見。」

日本で生きることを8名の女性が作品に
「わたしと日本、再発見。」

ひとりひとりが日本で生きることに向き合った作品たち

テキスト:野村由芽 展示企画・進行:竹中万季、野村由芽、柏木良介
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池田澄子・佐藤文香、石田真澄、片岡メリヤス、最果タヒ、たなかみさき、はらだ有彩、和田彩花による「わたしと日本、再発見。」

日本で生きることを、どのように感じ、考えていますか? 「日本」というと、少し大きすぎる言葉だと感じる人も少なくないかもしれません。それでもいまこの文章を読んでくださっている人は、「日本」というものとなにかしらのかかわりをもっている人がほとんどではないでしょうか。

2020年に8周年を迎えた渋谷ヒカリエは、「わたしと日本、再発見。」というテーマで、She isのGirlfriends 8名(池田澄子さん・佐藤文香さん、石田真澄さん、片岡メリヤスさん、最果タヒさん、たなかみさきさん、はらだ有彩さん、和田彩花さん)が「日本」に向き合った作品をこのオンライン展示会場でお届けします。日本を観察したもの、日本で生きるときの姿勢、「ここ」で生きること……作品に注がれた視点はさまざまです。

本来であれば渋谷ヒカリエの館内で実施予定だったものを形を変えてのお披露目となりますが、2020年春の記録を、どうかひとりひとりの感性で受けってください。

「わたしと日本、再発見。」
2020年、まだまだ遠い未来だと思ってた今年がやってきた。
あの頃、どんな未来を想像していた?
あの日に思いを描いていた自分はここにいるだろうか?
変わりゆく日本で、どんな姿勢で生きていくといいのだろう。

たとえば侘び寂び、かわいさを愛でること、和を大切にすること、粋、自然、萌えること。
日本はさまざまな感覚が大切にされてきたけれど、
それをふまえてもいいし、更新してもいい。
大切なのは、過ぎ去ってしまう今の自分を、自分だけはちゃんと見つめてあげること。
あなたは、ここでどうやって生きる?

池田澄子さん・佐藤文香さん
“私があなたの隣にいて、同じものを書こうとしているとしても。
それぞれが自分らしい書き方を突き詰めれば、ひとつの言葉の歴史に別々の新しい一枚を重ねることができます。”
(作品に寄せた池田澄子・佐藤文香のコメントより一部を抜粋)

石田真澄さん「The corner of spring」
“ずっとずっと家にいるとき、毎日天気が良かったことが唯一の希望だったなと思う。”
(作品に寄せた石田真澄のコメントより)

片岡メリヤスさん「地球くん」
“日本はどこにあるでしょう?(サイズ:直径12,742km)”
(作品に寄せた片岡メリヤスのコメントより)

最果タヒさん「母国語」

たなかみさきさん「ついばむ」「目からひのまる」「おかず」「溶かす」

はらだ有彩さん「動きつづける私たち」
“時々、200年後くらいに自分の写っている写真なんかが発掘されて、歴史的資料になるところを想像してみます。
「時代を超える」というと何だか遠いことのようだけど、「時代を超えてやるぞ!」と思いながら日々を生きているわけではない私と同じように、いつかの女の子たちも普通の毎日を生きていて、その時間が今に繋がっていると思うと無性に心強いのです。”
(作品に寄せたはらだ有彩のコメントより)

和田彩花さん「午前は、太陽を最も心地よく感じられるこの部屋から」
“2020年4月に制作したもので、緊急事態宣言によって環境と状況が急激に変化したときの心情がZINEになりました。7月に入って追記した箇所もあります。PDFをダウンロードし、印刷していただくと冊子でZINEを楽しむことができます。また、私のZINEにみなさんの心情やこの期間に撮った写真なんかを加えていただき、共作としてのZINEを楽しんでいただく方法もいいかも! と思っています。”
(作品に寄せた和田彩花のコメントより)

PROFILE

池田澄子
池田澄子

1936年3月25日鎌倉市生まれ。戦時中、父の故郷の村上へ転居。1944年、父が戦病死。のち結婚まで新潟市で暮らす。言葉を書くことが好きだったが俳句には全く関心がなかった。1975年頃、偶然に目にした阿部完市の俳句に驚き俳句に関心を持ち、俳句を作り始め堀井鶏の「群島」に入会、堀井鶏逝去。三橋敏雄の俳句を知り私淑、のち師事。2001年、三橋敏雄逝去。
句集・『空の庭』『いつしか人に生まれて』『現代俳句文庫29・池田澄子句集』『ゆく船』『たましいの話』『拝復』『思ってます』。
評論集・『休むに似たり』。エッセー集・『あさがや草紙』『自句自解Ⅰ ベスト100・池田澄子』。対談集『金子兜太×池田澄子 兜太百句を読む』。

石田真澄
石田真澄

1998年生まれ。
2017年5月自身初の個展「GINGER ALE」を開催。2018年2月、初作品集「light years -光年-」をTISSUE PAPERSより刊行。雑誌や広告などでも活躍の幅を広げる。

片岡メリヤス
片岡メリヤス

東京出身。2011年から片岡メリヤスとして活動を開始。
主にぬいぐるみ•動くおもちゃ•光るおもちゃ•などを制作。
飾るだけではなく、遊べて愛のあるぬいぐるみを作る。
オリジナルの人形劇を各地で上演。
全国の個人商店を応援する漫画「片岡おへんろ」執筆。

最果タヒ
最果タヒ

詩人。中原中也賞・現代詩花椿賞。
最新詩集『愛の縫い目はここ』がリトルモアより発売中。その他、詩集に『死んでしまう系のぼくらに』『空が分裂する』『グッドモーニング』などがあり、2017年5月に詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』が映画化された。また、小説に『十代に共感する奴はみんな嘘つき』『少女ABCDEFGHIJKLMN』、エッセイ集に『きみの言い訳は最高の芸術』、対談集に『ことばの恐竜』などがある。この秋に、食べ物エッセイ集『もぐ∞』が刊行予定。

佐藤文香
佐藤文香

1985年兵庫県生まれ。中学1年生のとき、夏井いつきの俳句の授業に衝撃を受け、俳句を始める。第2回芝不器男俳句新人賞にて対馬康子奨励賞受賞。池田澄子に師事。
句集『海藻標本』(宗左近俳句大賞)、『君に目があり見開かれ』。俳句甲子園の漫画『ぼくらの17-ON!』①〜④(アキヤマ香著)の俳句協力。共著『新撰21』、編著『俳句を遊べ!』、『大人になるまでに読みたい15歳の短歌・俳句・川柳②生と夢』、『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』。2018年12月、恋愛掌編小説集『そんなことよりキスだった』(左右社)刊行。

たなかみさき
たなかみさき

1992年11月14日生まれ。埼玉県出身日本大学芸術学部を卒業後、熊本に移り住みフリーランスのイラストレーターとして活動。2017年春からは東京に拠点を移し主にグッズ制作、出版物に関わりながら活動中。お酒、歌謡、哀愁をこよなく愛し、それらは作品の中で色気を匂わせている、誰もが感じた事のある、あの青春を追い求めて。

はらだ有彩
はらだ有彩

テキストレーター(テキスト/テキスタイル/イラストレーション)。2014年 テキストとイラストレーションをテキスタイルにして身につけるブランド《mon.you.moyo》を開始。強い女の子をモチーフに、自分も一緒に強くなるためのイラストレーションを展開しています。monはフランス語で「私の」、youは英語で「あなた」、moyoはスワヒリ語で「たましい」。私のあなた、そのたましいを必ず手に入れる。

和田彩花
和田彩花

アイドル。群馬県出身。2019年6月アンジュルム・Hello! Projectを卒業。アイドル活動と平行し大学院で美術を学ぶ。特技は美術について話すこと。好きな画家:エドゥアール・マネ/作品:菫の花束をつけたベルト・モリゾ/好きな(得意な)分野は西洋近代絵画、現代美術、仏像。趣味は美術に触れること。

INFORMATION

イベント情報
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『渋谷ヒカリエ 8th Anniversary シブピカ博2020「わたしと日本、再発見。」』

昔から今に至るまで、受け継がれたり再解釈されたりしながら根づいているさまざまな「日本の美意識」。それらを一人一人が考えるきっかけになるインスタレーションやイベントを本来であれば、2020年4月23日から5月6日まで渋谷ヒカリエで展開する予定でした。新型コロナウイルスの影響を鑑みて、渋谷ヒカリエの館内でのイベントは中止、それにかわってShe isとコラボレーションしたオンラインでの展示を開催。「わたしと日本、再発見。」をテーマに日本で生きる姿勢を語る、10名の女性が登場する映像も公開中。
渋谷ヒカリエ8周年×She is「あなたは、ここでどうやって生きる?」オンライン展示
今生きている日本という場所を見つめた記録。スペシャルムービー上映

イベント情報
イベント情報
「渋谷ヒカリエ8周年 オリジナル線香花火」プレゼント

渋谷ヒカリエにてお食事いただいた方へ、夏を楽しんでいただける「渋谷ヒカリエ8周年 オリジナル線香花火」のプレゼントも行います。約90年の歴史を誇る、筒井時正玩具花火製造所の線香花火、ぜひ楽しみください。

期間:7月20日(月)~8月31日(月)
条件:期間中カフェ&レストラン(6・7・8・11階)にて3,000円(税込・合算不可)以上お食事されたお客様。
※なくなり次第、終了となります。

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