身体や心に何かぐらつきが生じたとき、人々はいつも「癒やし」を求めてきました。歴史を振り返ってみても、世界中で伝えられてきた癒やしにまつわるものは本当にさまざま。でも、何に癒やされるかは人それぞれだし、状況にもよるもの。そこで、Girlfriends7名に「わたしだけの癒やし方」を聞いてみました。
残暑に差し掛かり、夏の疲れを感じやすくなる頃。自宅で過ごす時間が以前より増えた人も多いかと思いますが、日々のルーティーンのなかで何気なく取り入れられる「癒やし」の手段をいくつかストックしておけば、疲れがぐっと溜まってしまったとき、気持ちが落ち込んだとき、さまざまなときに救いになるはずです。
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植本一子:鍼灸師さんからのアドバイスで始めた、豆を食べること・除湿機・お灸
雨が続いていて気持ちも落ち込んでいる最近です。梅雨に入る前は暑い日もあり、あぁ、このまま夏に突入するのかな? と思っていました。梅雨は夏の前に通らなければいけない試練のように感じます。今年はコロナのこともあり、ただでさえ精神的にも疲れているので、緊急事態宣言が開けた頃から鍼灸院に通うようになりました。女性の鍼灸師さんに体の調子を見てもらって、世間話をしながら施術を受けるのは、自分にとってはご褒美のようでもあります。鍼灸師さんから、体に水が溜まりやすいんじゃない? 梅雨が苦手でしょう、と言われて初めて、自分が梅雨の時期に調子を崩すことに気がつきました。それくらい自分の体には無頓着なのです。今年こそ体質改善を頑張ってみようと思い、言われた通りに豆をせっせと食べ(豆は体の余分な水分を排出してくれる作用があるらしいのです)勧められた通りに張り切って除湿機を買い、今年の梅雨はずいぶんと快適に過ごしているように感じます。何より、自分のために行動出来ることが、自分をちゃんと労っているように感じて嬉しくなります。少し前までは、そんな風に思い至ることもなかったように思います。
もう一つお勧めされたのがお灸。言われた通りにツボにも置きますが、ここは体が固くなってるな、と自分で感じたところに置いてみればいいと言われ、その気楽さに安心しました。火を使うので少しだけ緊張しますが、お灸の匂いは田舎の実家の祖父母の部屋を思い出して、不思議と落ち着きます。また、私は腰が張っているようなので、手に届かない腰にはパートナーにお灸を据えてもらいます。こうして誰かに触れられ、自分の体を預けることでも、私は十分に癒されるような気がします。
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