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世界各国のCOVID-19への向き合い方。混沌した世界を生き抜くために/菅原万有

世界各国のCOVID-19への向き合い方。
混沌した世界を生き抜くために/菅原万有

韓国、台湾、ニュージーランド、ドイツの共通点

テキスト:菅原万有 編集:竹中万季
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様々な情報やデマが飛び交う今。この混沌を生き抜くためにひとりひとりができること

新型コロナウイルス蔓延の渦中で世界各国が不安に陥り、様々な情報やデマが飛び交う今。私たちは一体何が正しくて何が間違っているのかという、もし“business as usual”だったら、深く考えることはなかったかもしれない疑問に直面することを余儀なくされています。

しかし、不安だらけで先が見えない今だからこそ、自分で正しい情報を見極めること、思い込みを疑うこと、そして感染すると重症化して死亡するリスクが高い高齢者や既存の疾病を持った人々を守るために、WHO(世界保健機関)のガイドライン(*1)に沿うことが重要です。一人一人が「症状が出てないだけで感染しているかもしれない」と考え、なるべく人との接触を避け家の中にい続けることが求められます。

ウイルスが深刻な感染被害をもたらし、現代社会の弱点を露呈し続ける最中、大都市のロックダウンにより人の移動が止まることにより大気汚染や温室効果ガスが激減していたり、これまで机上の空論のイメージを拭えなかった「最低所得保障」のユニバーサル・ベーシック・インカムが実現しそうな国が出現したり、リモートワークが一般的になってきたりと、パンデミックが様々な「普通」を打ち壊すような改革をもたらしていることも確かです。

ポスト・新型コロナウイルスの世界はこれまでの世界とは別ものになるでしょう。でも、カナダのトルドー首相の言葉を借りれば「どのような道を辿るのかは、私たち一人一人に掛かっている」。この混沌を生き抜くために、正しい情報をしっかりと見極めて、個人ができるレベルで世界を守っていきましょう。

<目次>

p1. 様々な情報やデマが飛び交う今。この混沌を生き抜くためにひとりひとりができること
p2. 韓国、台湾、ニュージーランド、ドイツ。パンデミック対応のお手本とされている国々の新型コロナウイルスへの向き合い方
p3. 対応のスピードとリーダーの決断力、女性のリーダーの活躍。これらの国に共通することは?/「感染=自己責任」ではない。相手の状況への想像力を働かせることが必要
p4. 国内の感染者数が増加しているカナダの新型コロナウイルスへの向き合い方/カナダ政府の新型コロナウイルス対策の一貫性とスピード感
p5. それでも、まだ十分ではない。カナダ緊急対応給付金の「支給条件」/情報にアクセスできない人や貧困層、家庭内で立場の弱い人を救えている?『わたしは、ダニエル・ブレイク』を見て
p6. 「世帯」という単位にはらむ問題とは。「#世帯主ではなく個人に給付して」の広がり/貧困層へ確実な保障を届ける、ユニバーサル・ベーシック・インカム

PROFILE

菅原万有
菅原万有

トロント在住のアーティスト。1994年東京生まれ。10代を英国で過ごし、早稲田大学国際学部卒業後、カナダに移住。現在オンタリオカレッジオブアートアンドデザイン美術学修士課程に在籍し、アジア系ディアスポラとトランスナショナリズムに関する作品制作と研究を行う。同大学で教員助手を務める傍ら、翻訳者、雑誌『Japan In Canada』の編集長兼ライター、レポーター、写真家、ビデオグラファーとして多義に渡り活動している。

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