She is Safe Projectをたちあげます
大切なみなさまへ
まずはじめに、新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方々に心よりお悔み申し上げます。そして、現在闘病中の方々のご回復をお祈りしています。
たくさんの方々が、日々不安な気持ちで過ごしていることと思います。ひとことで「不安」といっても、その言葉のなかにもさまざまな感情があると想像します。どんな不安や感情もなかったことにはならず、その大きさや小ささの優劣はありません。いま抱えているさまざまな感情や考えを、どうか責めることなく、ないがしろにすることもなく、大切にされてくださいね。
いまは不安に感じていない人がいたとして、ずっとその状態でいられるかも誰もわかりません。なぜなら世界のほとんどの人が、2020年に目に見えないウイルスが広まって、外に出ることが誰かの命の存続にかかわり、世界中が混乱に陥るだなんてことを想像していなかった。未来はさまざまな事象が絡み合ってそのかたちをとるから、なにが起こるか正確にはわかりません。でもその未来のかたちは、わたしたちひとりひとりの働きかけによって変わっていくというのも重要な事実です。
そこでShe isでは、この状況におけるひとりひとりの感情や考えを集めて、行動にうつすための「She is Safe Project」をたちあげます。
「She is Safe Project」では、次の4つの指針で、この状況を過ごし、乗り切るための場所をつくり、みなさまと共有していけたらと考えています。
①知ること
正確な知識を収集して、自分の頭でものごとを判断するための記事
新型コロナウイルス感染症は、たとえ症状があらわれていなかったとしても感染している可能性があり、本人も意識していないうちに他者を感染させ、最悪の場合は命をおとしてしまうことに繋がるものです。その事実を念頭において、誤った情報に惑わされず、正しい知識にアクセスすることが必要です。そのための指針となるような記事を発信していきます。
世界各国のCOVID-19への向き合い方。混沌した世界を生き抜くために/菅原万有
前向きでいられなくてもいい。弱さと怒りを表明する勇気を/惣田紗希
政治1年生のためのメディアリテラシー。長田杏奈&かん(劇団雌猫)がジャーナリストに取材
生まれた国で、わたしは違法……生き場所を探す女の子たちの群像/牧村朝子
②パニックにならないこと
冷静な判断ができる心持ちを穏やかに保つための記事
非常時には、心がさざなみだってしまうもの。それは当然のことで、誰も責められるものではありません。だけど、心が不安定だと、判断もやっぱり不安定になってしまいます。できるかぎり冷静な判断ができるような心持ちを、穏やかに保っていきましょう。
外に出られず家でずっと過ごしていると、なにか正しいのかこれでいいのか、わからなくなってしまうこともあるかもしれません。そんなときに自分で自分の心を癒やすセルフケアについても考えていきます。
STAY HOME。16人が教える明日のTODOに加えたいアイデア
セルフケアとしての自炊「菜の花の茹で上げ」「丸ごと焼きピーマン」/山口祐加
セルフケアとしての自炊「200円の贅沢、鶏ガラ汁麺」/山口祐加
③声を残すこと
ひとりひとりの考えや感情を記録し、この先に繋ぐための記事・作品
この状況におけるひとりひとりが何を感じ、どんな行動を起こしたのかという個人史を並行して記録していくことは重要です。それはきっと、未来の誰かを助けることになります。
秦レンナときくちゆみこの声が聞こえる光を感じる往復書簡(4月18日・20日)
この春、きちんと別れができなかった人へ。石田真澄が「別れ」を撮る
④手を取り合うこと
心細さをやわらげたり、意見を交換したりするための交流会
誰かと暮らしていても、ひとりで暮らしていても、この非常事態においては、いつもよりも色濃く心細さが忍び寄ってくるかもしれません。そんなときに、生活や社会にまつわる様々な不安を共有したり、知恵を交換し合う場所をつくりたいと思います。手を取り合いましょう、いまあなたがひとりであっても、そう感じているのはひとりじゃありません。
She isでは、4つの指針に都度たちかえりながら、この状況が続く限りーーなるべくはやく収束することを強く祈りつつーー心身ともに安心や安全な状態でいられるよう、記事や企画を発信・共有していきます。
世の中はいまとても危機的な状況だけど、だからといって、目の前の生活を愛したり、鼻歌をうたったり、そういうことをしてはいけないということではありません。むしろその逆だと思います。小さくてささやかなものをかわいいと思ったり、うつくしいとか好きだという気持ちを守りながら、自分自身でいながら学んで想像の幅を広げて行動すること。そういった小さな行いの積み重ねが、隣の人から遠くの人まで、そして未来までをも救っていく。このプロジェクトが、その一助になればと思っています。
そのためになによりも、ひとりひとりの大切なみなさまが、「STAY HOME」を合言葉に、日々、ご自愛くださいますよう。自分を愛することは、あなたや誰かの大切な人を愛することです。
She isのSNSではハッシュタグ #SheisSafeProject を通じ、知ること・パニックにならないこと・声を残すこと・手を取り合うことの4つの指針のもと、新型コロナウイルスに際して立ち上がったさまざまな企画をご紹介していきます。みなさまからの募集もお待ちしております。
応募フォームへ
She is Safe Project アンケート
このプロジェクトの企画の参考にさせていただくためのアンケートを行います。ご回答いただいた内容の一部は、記事などで掲載する可能性がございます。いま困っていることや不安なこと、知りたいと思っていることについてなど、ぜひおしえてください。
アンケートへ
TALK ROOMでしゃべろう
She isのMembersのみなさまでおしゃべりできるTALK ROOMでは、新型コロナウィルス感染症にまつわるトピックを立ち上げています。
新型コロナウイルスにまつわる情報を交換しよう
新型コロナウイルスの影響で、健康面はもちろん、心的な部分や仕事面、金銭面などさまざまな不安がある人も多いのではないでしょうか。She isのMembers同士で支え合う場所になれたらと思い、トピックを立ち上げました。情報を得ているWebサイトやサービス、気になっていることなどを自由に書き込んでくださいね。
※病状にまつわるお悩みがある場合は、このトピックではなく、厚生労働省のWebサイトやお住いの地域のWebサイトなどを見て正しい判断をお願いいたします。
※信憑性のない情報・リンクなどがあった場合、編集部の判断で削除する場合がございますのでご了承くださいませ。
「STAY HOME」。みんな自宅でなにしてる?
いまはとにかく自宅にいることが遠くにいる誰かを救うことにつながるはず。自分の心身を健やかに保つために、みんな何をしていますか? おすすめのライブ配信やこういうときだからこそ読みたい本、見たい映画、つくりたい料理など。こんな過ごし方をしているよ、などのアイディアを自由に書いてくださいね。このWebサイトやハッシュタグがおすすめ! などもおしえてくれたらうれしいです。
She is Safe Projectのメインビジュアル
「She is Safe Project」のメインビジュアルは、2020年4月に立ち上がった『NEARNESS PROJECT』のコラージュキットを使用してつくりました。『NEARNESS PROJECT』は、2018年末に閉鎖したWebマガジン『ROOKIE』のコントリビューターたちが、新型コロナウイルスによってさまざまな変化がもたらされたこの激動のときにこのような場所が必要だという思いから立ち上げたオンラインコミュニティ。離れていたとしても、お互いの経験から得たインスピレーションを共有しあいながら乗り越えようとする彼女たちの考えにShe isは共鳴しています。
※新型コロナウイルス感染症については、必ず厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている一次情報をご確認ください。