違う場所の同じ日の日記

ささやかな個人史が小さくとも点々と世界に灯り、のこること

テキスト:野村由芽
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2020年4月8日(水)

安達茉莉子さん

体調が思わしくなく、大事をとって在宅勤務で過ごさせてもらっている。それはとてもありがたいこと。

部屋から出ないと、毎日に変化がなく過ぎていく。
肺炎を去年やっていることと、その時にあまりに辛かった記憶から、なるべく体調を優先させて過ごしている。
やることがあるのにできていない焦りの中、力があまり出ない。

遠藤麻衣さん

火曜に買っておいた丸ペンとインクを使ってマンガのようなコマ絵を試し描きする。紙にガリと傷を付けながら描く。描き終わった紙を手で触ると、ひっかき傷ででこぼこしていて、銅版画の板みたいというか、硬質な手触りが面白い。一発で作品に仕上げるつもりで描き始めたけど、失敗。かなり意気消沈。一人仕事だし、あまりスケジュールを決めずに今後空き時間に描こうと路線変更する。

大崎清夏さん

先月から予約してあったヘアサロンへ髪を切りに。行くのを迷って迷ってやっぱり行くことにする。いつもは自転車で行くけど、運動不足なので歩く。ヘアサロンのAさん、マスク姿で迎えてくれる。髪を切られながら「どうすりゃいいんですかねえ」と喋ったり笑ったり。来てよかった。

かとうさおりさん

起床し、メールチェック。朝食。

昨日、大阪にも緊急事態宣言が出た。

昨日の夕方の時点で、すでに梅田の人通りはかなり減っていた。
これが梅田か。

クロダミサトさん

私の誕生日。昼頃に杏里の保育園から連絡があり、明日からの休園が決まった。元々確定申告が終われば、仕事も詰まっていないので、しばらく保育園を休ませようと考えていたので少しホッとする気持ちもあった。しかし確定申告はまだ終わってない。明日から杏里の面倒をみながら出来るとも思えない。どうするか。そしてこの日から勇真さんに職場で暮らして貰うことにした。

つめをぬるひとさん

夫の出社時間が少し後にずれた。電車がかなり空いていると言っていた。
だからといって、安心できるはずもない。
何かを楽しもうとする思いと、家族への不安の間を行ったり来たりしている。

花田菜々子さん

無職1日目をめいっぱいエンジョイしようと、ゲーム、昼寝、書店員友達とのチャット通話、コンビニで買ったごはん……など自堕落のかぎりを尽くす。精神衛生的にはずっとこの生活でもまったく困らない。夜、さすがに仕事せねば、と、書評のためのゲラ読みと取材のための読書。

麦島汐美さん

その日の日記を書くのは大体毎日24時を過ぎてからだから、実際には次の日に前の日のことを書いている。日記はこれまでも書いていたけれどここ数日は以前と比べて、記録している、という感触がある。

吉野舞さん

在宅勤務が終わって、夜ご飯の材料を買いに近所のスーパーに出かけた。道ですれ違った人の携帯から聞き覚えのある声が漏れている。あ、そういえば今日の夜か。と思って携帯からつないだ緊急事態宣言会見の中継。急いで家に戻って恋人と見る。

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