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haru.×EMILY WEEKが語る、自分もまわりもまもるための姿勢

haru.×EMILY WEEKが語る、自分もまわりもまもるための姿勢

大切なものを持ち歩くと、心と体にどんな影響がある?

2019年11・12月 特集:生理現象をおもいやる
インタビュー・テキスト:飯嶋藍子 撮影:佐藤麻美 編集:竹中万季
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自分が今健康で、生きているだけで尊い。(haru.)

従来の救護バッグのように絆創膏や包帯を入れたり、日常で使う生理用品を入れてもいいですし、haru.さんのようにお守りを入れるなど、「おだいじにね」といたわれる自分だけの救護バッグがつくれそうです。haru.さんは、「救護バッグも、これと同じような気持ちでつくればいいんだろうなと感覚的に思いました」と、『HIGH(er)Magazine』の企画でつくったIDシールのことを振り返ります。

haru.:前に防水のIDシールをつくったんですよね。自分の基礎情報や顔写真を載せられるもので、自分の意識がなくなってしまっても誰かに助けてもらうためのシールなんです。気を失ってしまっているときでも自分の身を守れるものがほしくて。

日本は震災だったり災害がすごく多いじゃないですか。そういうときに身を守ることを考えると、実際にどうしたらいいかあまりわからないですよね。その状況になってみないと、自分がどういう動きをするのか自分でもわからない。そういう不測の事態が身近でいつでも起こる可能性があるということを意識しておくためのシールでもあって。日常のなかで、自分が今健康で、生きているだけで尊いんだっていうことを思い出せたらという気持ちを込めてつくりました。

自分の安心がそこにあるというだけで、自分だけでなく、まわりの人にも対処法をつたえられるのかもしれません。

haru.:みんなが靴を履くような感覚で、救護バッグを持ち歩くようになったらいいなって。大事な人になにかあったときって、やっぱり動揺してしまうと思うんです。医療的なことはできないかもしれないけれど、その人が安心できるものが詰まった救護バッグをあらかじめ用意してくれていたとしたら、これをしてあげたらいいんだと思えて、そんなに動揺しなくて済んだりするのかなと思います。

私の場合、1日1日の節目を感じることが大事なんです。今日も乗り越えたって思う瞬間が必要で。(haru.)

自分にとっての救護グッズを表明することは、自分をいたわることはもちろん、まわりと相互に思い合うことにもつながるのかもしれません。

たとえば、小さい頃、お父さんやお母さんや友達が貼ってくれた絆創膏を思い出してみてください。傷は治っていないのに、なんだか痛みが引いて涙は止まった経験はないですか? そんなふうに心が落ち着くことによって、体の症状が和らぐこともあるでしょう。

柿沼:体と心のつながりはすごく感じます。私は胃腸にくるタイプで、仕事が忙しくなってストレスを感じるとすぐお腹が痛くなるんですよね。ブランドオープン直前は毎月のように高熱も出てしまったり……でも全然原因がわからなかったんです。不安なことがあると体に出ちゃうんだなと実感しました。

haru.:私は最近なんだか頑丈になったのか、なってるふりなのかわからないですけど、あんまり落ち込まなくなったんですよね。というか、落ち込んではいるんですけど、自分のなかでバランスを取れるようになってきたのかな。

今までは、大切な人のことを考えると、その人に乗り移っちゃうほど心配して、私の具合が悪くなってしまうことがあったんです。でも、最近は自分にとってなにが心地いいのかとか、今は休まないとだめなんだみたいなことがだんだんわかってきた気がしています。

まわりにいる人やまわりで起きている物事と、自分の境目がなくなってしまうような感じがしていたというharu.さん。「それがまずいと思って」と、最近の心持ちを語ります。

haru.:今年の6月くらいに、自分の輪郭形成をしていかないといけないなと思ったんです。自分で会社をやるんだっていう決意が自分にとって意外と大きい出来事だったんだな、って今になって感じていて。ずっと恋人と住んでいたんですけど、謎のパワーが働いて「自分で住む」って決めて、ある日突然内見に行って家を決めたんですよ。

それからやりたいことに本当に集中できるようになりました。力づくで環境を整えたんですけど、それがだんだん整ってきた感じがします。最近ちょっと忙しくてできていないけど、毎朝友達と一緒に歩いていたり、夜ご飯を毎晩一緒につくったり、自分にとってすごく大事な時間を持つようにしていて。毎朝ちゃんと朝日を浴びて目を覚ますとか、生活を整えることは、私にとってすごく大事だって日々実感しています。

必要な時間をつくって過ごすことや、自分の輪郭がいまどこにあるのかをちゃんと感じることが、心と体の安定につながるというharu.さん。体はもちろんですが、まずは心を安定させることが大事だと続けます。

haru.:私の場合、1日1日の節目を感じることが大事なんです。今日も乗り越えたって思う瞬間が必要で。私の場合は、仕事とプライベートの境目がわからなくなってしまって、切り替えが本当にできないんですよ。でも、「おはよう」と「おやすみ」だけは言い合う約束をしている人がいて、毎朝「おはよう」って言うのと、どんなに忙しくて「おはよう」以降の連絡がなくても、「おやすみ」だけは確認し合うように言っています。それもお守りとか大切な儀式みたいな感じです。

PROFILE

haru.
haru.

同世代のアーティストやクリエイターを中心に制作されるインディペンデントマガジン『HIGH(er)magazine』の編集長(なんでも屋)を務める。『HIGH(er)magazine』は「私たち若者の日常の延長線上にある個人レベルの問題」に焦点を当て、「同世代の人と一緒に考える場を作ること」をコンセプトに毎回のテーマを設定している。ファッション、アート、写真、映画、音楽などの様々な角度から切り込む。

柿沼あき子
柿沼あき子

「EMILY WEEK」ブランドコンセプター。2009年に女子美術大学絵画学科を卒業後、同年にベンチャー企業へWEBディレクターとして就職。その後WEBプロモーション企業を経て、2014年(株)ベイクルーズへWEB販促プランナーとして入社。同社の社内新規事業として、生理週間を軸に女性のバイオリズムに寄り添うライフデザインを提案するブランド「EMILY WEEK」を提案し2017年9月に事業化。現在は「EMILY WEEK」にてWEB PR、バイイングなども担当。

INFORMATION

リリース情報
「#hello,period」Sanitary Shorts

「#hello,period」プロジェクトから生まれたサニタリーショーツ、タンクトップはEMILY WEEKにて11月22日(金)より発売開始いたします。

<EMILY WEEK ショップ情報>
ONLINE STORE

・EMILY WEEK ルミネ池袋店
東京都豊島区西池袋1-11-1 ルミネ池袋 B1F ATELIER Spick & Span内

・EMILY WEEK 大丸梅田店
大阪府大阪市北区梅田3-1-1 大丸梅田店 5F

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