第ニ回:コンプレックスの有効活用。

いつか使えるから持っておきなよ。「arms」のレシピ

2018年1月 特集:Dear コンプレックス
連載:つめをぬるひととつくる自分のために塗る爪
テキスト・撮影:つめをぬるひと 編集:竹中万季
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私は電話で話すのが苦手だ。そんなに滑舌は良くないし、イントネーションも時々おかしい。九州出身なのに「ずっと青森の人かと思ってました」と言われ、知らない間に長距離ギャップの罠をお見舞いしていたこともある。

ここで何故、私が自分のコンプレックスを書いたのかと言うと、今月のShe isの特集テーマが「Dear コンプレックス」で、私にはこんなコンプレックスがあるからみんな大丈夫だよ、と傷の舐め合いをしたいからではない。

少し話は変わるが、人は他者よりも優位に立ちたいという、本能にも似た欲が少なからずあるので、他者に対して成長を求めるのは悪いことではないはず。しかし、そのやり方を間違えてしまう人がいる。「私はコンプレックスなどない!」と自分に言い聞かせ続けた結果、周囲を下に見ないと安心出来なくなってしまった人がそれだ。あなたの周りにもいないだろうか。実は、そんな人を見極めるのに、あなたのコンプレックスが使える。

人は最初から自分の本性を簡単には出さない。そんな人に、自分のコンプレックスを話してみる。最初は誰でも優しくしてくれるだろう。しかし、ここから少し期間を置いてみると分かる。あなたに真摯でいてくれる人は、そのコンプレックスに触れようとしないが、そうでない人は、心の中で「自分よりも下がいる」という思想に安心を求めてしまい、それは必ず言動に出る。無意識にこぼれている。だから周囲にもすぐにバレてしまう。

コンプレックスのカミングアウトとは、話した相手の本性を見る機会そのもの。人を試す、と言ったら聞こえは悪いが、自分の身を守れるのは自分しかいないのも事実。

コンプレックスは、なかなか克服が難しいからこそコンプレックスなのであって、大抵は一生つきまとうものだけど、目を背けて下手にこじらせてしまうよりも、いっそ認めて「有効活用」が出来たら、それは一生つきまとうものではなく、一生の武器となる。克服なんてとんでもない。

これはコンプレックスの克服ではなく、有効活用の提案だ。

1月の特集テーマ「Dear コンプレックス」の爪「arms」

コンプレックスを克服するなんてとんでもない。
いつか使えるからそのまま持っときなよ。

使った色

A She is オリジナルネイル「Sunny day blue」
She isの1月のギフト「Dear コンプレックス」に同梱)
B ライトグレー
C
D
E オレンジ
F ピンク系のラメ
(B〜Fはコスメストア等で300円くらいで買える)

塗り方

1. 左右それぞれの好きな爪1本だけ黒orライトグレーを塗る。
2. どちらかの小指1本だけオレンジを塗る。
3. それ以外の指はSunny day blueを塗る。
4. 1にSunny day blue・白・オレンジで三本の線を描く。
5. 3に白で三本の線を描く。
※4と5の三本線は、爪とネイルポリッシュの筆の接地面が広くならないように、
 筆の先端を乗せたまま爪の根元から爪先へ移動するように描く。
 先に中央の線から描くと位置のバランスがとりやすい。
6. 2には今回使用する全ての色でドットを重ねて描いていく。
 Fのラメは最後に描くのがオススメ。

PROFILE

つめをぬるひと
つめをぬるひと

爪作家。CDジャケットやイベントフライヤーのデザインを爪に描きそのイベントに出没する「出没記録」、「身につけるためであり 身につけるためでない 気張らない爪」というコンセプトで爪にも部屋にも飾れるつけ爪の制作、爪を「体の部位で唯一、手軽に描写・書き換えの出来る表現媒体」と定義し、 身体性のあるファンアートとして、DOMMUNEの配信内容を描く「今日のDOMMUME爪」。これら活動を並行しながら年に数回、人に爪を塗る「塗る企画」を TONOFON FESTIVAL2017等の音楽フェスやその他イベントにて実施。

INFORMATION

連載:つめをぬるひととつくる自分のために塗る爪
連載:つめをぬるひととつくる自分のために塗る爪
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第一回:彼は「自分なんて」を一切言わない。
第ニ回:コンプレックスの有効活用。

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