第十一回:拠点を変えてみるという選択。

「とりあえずやってみる」という場当たり的な性格も悪くない

2018年10月 特集:なにして生きる?
連載:つめをぬるひととつくる自分のために塗る爪
テキスト・撮影:つめをぬるひと 編集:竹中万季
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私は現在、自宅で仕事をしている。昨年まで電車通勤で通っていた会社のまま、在宅勤務という形にシフトした。

爪の活動に時間を割くためという理由もあるが、その他いろいろなことを長年会社に相談しており、転職を考えていたところ、上司から引き止められた末に提案されたのが在宅勤務だった。それまで「自宅で仕事をする」という経験がなかったので、果たしてそれが自分にとって好転することなのかは正直分からなかった。

私は、新しい物事に対して、良く言えばあまり抵抗なく、悪く言えば後先考えずにやってしまうことが多い。食べたことのない味を試してみる。やったことのないことを任されると、とりあえず手をつけてみる。つめをぬるひと、とかいうなんのひねりもない名前で活動してみる。「とりあえずやってみて、だめなら変える」で生きている。

一見、場当たり的に思えるが、なんとかやってみていつの間にか適応して得たものが、確実に今の私を培ってきた。その性分で「とりあえずやってみます」と上司に伝えて、在宅勤務は始まった。

「ずっと家にいるなんて無理」「社内のことがわかりづらい」という人もいるだろう。仕事内容にもよるだろうし、家にいるとだらけちゃうという人は会社で働いたほうがいいと思う。ただなんとなく思うのは、在宅勤務はデメリットに比べてメリットのほうがとてもはっきりしているということだ。

これまで通勤時間としていた時間を自分の時間に使えること、天候や交通機関に左右されて焦る必要がないこと、という2つを挙げただけでも、これは「良いと感じる人もいるし、悪いと感じる人もいる」というふんわりとしたものではなく、誰がどう考えても良いとしか思えない、とても具体的なメリットだ。

家で仕事をするということは、確かに向き不向きがあるかもしれないけど、私は根っからのインドアで、外に出ないことは全く苦痛ではないし(その代わり休日は極力外出するようにしている)、何よりも、無駄なストレスがなく、以前よりも自分の仕事に集中できている。

人に助けられている部分もあるけれど、こういう働き方は今後さらに増えていくだろうし、自分がやりたいことや大事にしたいものを、ちゃんと大事にできる働き方や、その選択肢はもっと増えてもいいと思う。

「とりあえずやってみる」という場当たり的な性格も、たまには悪くないだろう。

10月の特集テーマ「なにして生きる?」の爪「base」

何をするかだけではなく、その拠点だって多様化されてもいい時代になってきた。

使った色

A. She is オリジナルネイル「White map」
10月のギフト「なにして生きる?」に同梱
B. 普通の白
C. 練乳のような白(カランコロン京都 カランコロンネイル 白練)
D. 好きな色数色

今回は、白と名のつく3色をベースネイルとして使用した。Cは京都の「カランコロン京都」で購入できるが、NAIL HOLICというシリーズの似た色でも代用可。白に近ければなんでも良いと思う。

塗り方

上から、She isオリジナルネイル「White map」、練乳のような白、普通の白を使用

1. 写真の配置でA~Cを塗る。
2. 爪先や端に好きな色を塗り重ねる。

同じ白に見えてもいろいろな白がある。今回のShe is オリジナルネイル「White map」はマットな白。カランコロンネイルは練乳のような白。好きな色で個性を出すのもいいけれど、ベースの色で差をつけるのも楽しい。

PROFILE

つめをぬるひと
つめをぬるひと

爪作家。CDジャケットやイベントフライヤーのデザインを爪に描きそのイベントに出没する「出没記録」、「身につけるためであり 身につけるためでない 気張らない爪」というコンセプトで爪にも部屋にも飾れるつけ爪の制作、爪を「体の部位で唯一、手軽に描写・書き換えの出来る表現媒体」と定義し、 身体性のあるファンアートとして、DOMMUNEの配信内容を描く「今日のDOMMUME爪」。これら活動を並行しながら年に数回、人に爪を塗る「塗る企画」を TONOFON FESTIVAL2017等の音楽フェスやその他イベントにて実施。

INFORMATION

連載:つめをぬるひととつくる自分のために塗る爪
連載:つめをぬるひととつくる自分のために塗る爪
She isのオリジナルネイルを使って生まれた爪のレシピとエッセイを毎月お届け

第一回:彼は「自分なんて」を一切言わない。
第ニ回:コンプレックスの有効活用。
第三回:ターニングポイントはボーナストラック。
第四回:変わることと隠すことは紙一重。
第五回:「始まっている」と思った時から、それは始まっている。
第六回:誰も行けないのに、誰にも言いたくない店の話。
第七回:過去の手紙と、SNSをやっていない友人。
第八回:帰省という日常と、旅行という非日常。
第九回:朝5時、蒸し暑い夏の幕張。
第十回:物欲と金銭状況の均衡。
第十一回:拠点を変えてみるという選択。
第十二回:全力で応えるのは敵意ではなく好意でありたい。
第十三回:競技よりも色濃い、発掘された石の記憶。
第十四回:爪作家と名乗る理由。
第十五回:配色という名の遊び。
第十六回:夢のような夜明け。
第十七回:苗字が変わることで救われる人もいる。
第十八回:自分に課した楽しみでさえも逸してみる休日。
第十九回:服の影に見惚れたこと。
第二十回:体の操縦。
第二十一回:根拠のないおまじない。
第二十二回:なんてことない場所でも楽しいと思えることを誇ろう。
第二十三回:自分に合うという感覚を大事にする。
第二十四回:ダミ声の猫。

第十一回:拠点を変えてみるという選択。

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第十一回:拠点を変えてみるという選択。

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