私は電話で話すのが苦手だ。そんなに滑舌は良くないし、イントネーションも時々おかしい。九州出身なのに「ずっと青森の人かと思ってました」と言われ、知らない間に長距離ギャップの罠をお見舞いしていたこともある。
ここで何故、私が自分のコンプレックスを書いたのかと言うと、今月のShe isの特集テーマが「Dear コンプレックス」で、私にはこんなコンプレックスがあるからみんな大丈夫だよ、と傷の舐め合いをしたいからではない。
少し話は変わるが、人は他者よりも優位に立ちたいという、本能にも似た欲が少なからずあるので、他者に対して成長を求めるのは悪いことではないはず。しかし、そのやり方を間違えてしまう人がいる。「私はコンプレックスなどない!」と自分に言い聞かせ続けた結果、周囲を下に見ないと安心出来なくなってしまった人がそれだ。あなたの周りにもいないだろうか。実は、そんな人を見極めるのに、あなたのコンプレックスが使える。
人は最初から自分の本性を簡単には出さない。そんな人に、自分のコンプレックスを話してみる。最初は誰でも優しくしてくれるだろう。しかし、ここから少し期間を置いてみると分かる。あなたに真摯でいてくれる人は、そのコンプレックスに触れようとしないが、そうでない人は、心の中で「自分よりも下がいる」という思想に安心を求めてしまい、それは必ず言動に出る。無意識にこぼれている。だから周囲にもすぐにバレてしまう。
コンプレックスのカミングアウトとは、話した相手の本性を見る機会そのもの。人を試す、と言ったら聞こえは悪いが、自分の身を守れるのは自分しかいないのも事実。
コンプレックスは、なかなか克服が難しいからこそコンプレックスなのであって、大抵は一生つきまとうものだけど、目を背けて下手にこじらせてしまうよりも、いっそ認めて「有効活用」が出来たら、それは一生つきまとうものではなく、一生の武器となる。克服なんてとんでもない。
これはコンプレックスの克服ではなく、有効活用の提案だ。
1月の特集テーマ「Dear コンプレックス」の爪「arms」
コンプレックスを克服するなんてとんでもない。
いつか使えるからそのまま持っときなよ。
使った色
A She is オリジナルネイル「Sunny day blue」
(She isの1月のギフト「Dear コンプレックス」に同梱)
B ライトグレー
C 黒
D 白
E オレンジ
F ピンク系のラメ
(B〜Fはコスメストア等で300円くらいで買える)
塗り方
1. 左右それぞれの好きな爪1本だけ黒orライトグレーを塗る。
2. どちらかの小指1本だけオレンジを塗る。
3. それ以外の指はSunny day blueを塗る。
4. 1にSunny day blue・白・オレンジで三本の線を描く。
5. 3に白で三本の線を描く。
※4と5の三本線は、爪とネイルポリッシュの筆の接地面が広くならないように、
筆の先端を乗せたまま爪の根元から爪先へ移動するように描く。
先に中央の線から描くと位置のバランスがとりやすい。
6. 2には今回使用する全ての色でドットを重ねて描いていく。
Fのラメは最後に描くのがオススメ。