私は時々Twitterで「#描いてみたつめ」というハッシュタグを付けて、CDジャケットを爪に描いた写真をツイートしている。多趣味ではない私が唯一趣味だと言えるのが音楽。今回は、そんな私のターニングポイントとなった曲について書いてみる。「誰得」という言葉しか出てこないが、好きなものの話は大抵「誰得」だ。
私は昔、映画のサントラを聴くのが好きで、中学の時にはSUPERCAR、ZAZEN BOYS等のバンドを映画から知った。高校では放送部の部室でライブ映像や映画を観たり、地元のCDショップで知ったRIP SLYMEを昼休みの放送で流したりする生活を送っていた。
大学で軽音サークルに入った私は、先輩から「シンセ買いなよ」と勧められ、安いmicro KORGを買った。するとその先輩は、ある曲を流しながら「これ耳コピしてきて」と言ってきた。なんだか買わされた感があるが、シンセへの興味はあったし、せっかく買ったんだからと、やってみることにした。
それまで邦楽ばかり聴いてきた私の音楽嗜好を変えることになった曲。それは、GANG GANG DANCEの『Saint Dymphna』(2008年)に収録されている”House Jam (XXXChange Remix)”だ。「ご存知のあの曲」みたいに書いてしまったが、誰かが存じ上げてる望みは薄い上に、この曲はボーナストラックだ。そんな曲を、シンセの扱いも分からない私は、再生回数がトップに躍り出るほど必死で聴き倒して、音色を作り、耳コピした。
当時、周りにシンセ所有者が少なかったこともあってか(やっぱり買わされたのかな)、それを境に「シンセがないと出来ないバンド」ばかり誘われるようになった。ゼロ年代のディスコパンク、ダンスミュージック、エレクトロ、テクノを必然的に多く聴くことになったが、飽きるどころか目覚めてしまい、自分で調べて聴いてライブに行くようになり、卒業から随分経った現在もその嗜好を引きずっている。
よく「音楽好きを公言するならこれを聴いて当然」みたいな音楽があるが、私はあまりそこを通ってこなかった。大御所アーティストは詳しくないけど、誰も知らないような海外のインディーズを見つけては、自分だけの宝物を見つけたような気持ちでほくほく聴くのが未だに好きだ。そういう気持ちは、歴史を重んじることよりもほんの少しだけ優先的に大切にしたい。
2月の特集テーマ「超好き~Ultra Love~」の爪「favo」
何かに縛られることなく、気に入ったら「好き」で良いと思えるようになった。
自分の好きなものに堂々としている人が好きだ。
使った色
A She is オリジナルネイル「Ultra love」
(She isの2月のギフト「超好き~Ultra Love~」に同梱)
B. 黒
C. ベージュ
D. ターコイズ
(B~Dはコスメストア等で300円くらいで買える)
塗り方
1. 中指にターコイズを塗る。
2. 中指を中心とし、左側にある爪は黒、右側にある爪はベージュを塗る。
3. Ultra loveを爪の縦半分だけ塗る。
黒を塗った爪には左半分に、ベージュを塗った爪には右半分に。
4. ターコイズを塗った中指の上に、Ultra loveで点を描くようにたらす。
ネイルの筆先でも点は描けるが、難しい場合は爪楊枝や筆を使うと小さい点が描ける。
Ultra Loveで点を描くと、水滴が落ちたようにキラキラして見える。
5. 中指はターコイズではなくUltra Loveで塗るのも良い。
好きな色の上に重ねて塗るも良し、そのまま塗るも良し。好きに使おう。