私は今まで4つの場所に住んできた。熊本・埼玉・東京・横浜。引越しの要領もだいたい分かるし、どこに住んでいても楽しいスポットを探しだせる。というよりは、なんてことない場所でも楽しいと思えるくらいにいろいろなハードルが低い。誇り。
熊本でも好きな場所や店はたくさんあったし(今はほとんど潰れてしまったけど)、埼玉でも、たまに一人でふらっと行っては心を落ち着けていた店があった(「2018年5月特集:生活をつくる」の時に書いた記事「第六回:誰も行けないのに、誰にも言いたくない店の話。」参照)。
東京に住んでいた頃は、スーパー銭湯狂いだった時期があった。仕事が終わり、あまりにも早く湯に入りたすぎて、本当に走って家まで帰って、いそいそと支度をして、また走って銭湯に向かったこともあった。走るといっても小走りではなく、全力疾走。人には見せられないくらいの猛ダッシュ。スーパー銭湯に到着し、「待ってろ、湯」と言わんばかりに服を脱ぐ速さは、子供がすっぽんぽんになる動作そのもの。恥じらいなど無用だ。
今回の「どこで生きる?」というテーマであの頃に記事を書いていたら、スーパー銭湯で生きる、と本気で書いていたかもしれない。寝湯で寝てやる、と。どうかしていた。きっと疲れていた。
東京から横浜へ引っ越すとき、一緒に住む人から「長距離の引越しだけど大丈夫?」と聞かれた。その人のほうが比較的近い距離の引越しだったため、私には長距離という言葉を使っていたけれど、熊本からの上京に比べたら、近距離としか思えなかったし、仕事もリモートワークだったので、「どこに行ったって楽しいでしょう。」という根拠のない自信があって、怖いものなしだった。
あまり近所のことを書くのはよろしくないので抽象的な書き方になるけれど、近所を散歩するときに通る広い歩道や、公園に溢れる子供達の声、ベンチに残るおままごとの跡、散歩する犬たち、近所のパン屋の匂い、暖かくなると現れるダミ声の地域猫、数駅隣りにあるスーパー銭湯(!)。こうして書き連ねるだけでも、今住んでいる場所の好きなところはたくさんあって、私は謳歌している。
胸を張れるほど引越しを繰り返しているわけではないけれど、
「今ここで生きている自分」が好きというよりも、「今まで住んだ場所全てにおいてまあまあ楽しめている自分」が好きだ。
3・4月の特集テーマ「どこで生きる?」の爪「Transition」
どこに住んでも、何をしていても、楽しい部分を見つけられるということは、何にも変えがたい強み。
使った色
A. She is オリジナルネイル「Sand light」
(3月のギフト「どこで生きる?」に同梱)
B. 白
C. 黒
D. 緑
(今回は「RMKネイルポリッシュ EX-30 フォレストリーフ」を使用)
E. ラメの入った黒いネイル
(今回は「資生堂ネイルエナメルPICO 09 銀座ネオン」を使用)
塗り方
1. 右の小指以外の9本の爪に「Sand light」を塗る。
2. 右の親指の先端部分の淵に、緑で細くラインを描く。
3. 左の薬指に緑と白で斜めに細い線を交互に入れる。
先に緑の線を描いてから、白で隙間を埋めるように描くとやりやすい。
文房具店に売っている細い絵筆を使うのがおすすめ。
4. 右の人差し指と、左の親指に白で楕円形のモチーフを描く。
白が乾いたら、黒で同じように楕円形のモチーフを重ねる。
5. 右の小指にラメの入った黒いネイルを塗る。
4の工程は、ネイルポリッシュの筆だとやりづらいかもしれないので、
ここも細い絵筆などを使用するのがおすすめ。